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和菓子の魅力と歴史
和菓子は日本の伝統的な菓子文化であり、自然や季節、風習を反映した繊細な甘味です。奈良時代には果物や木の実を中心とした素朴なお菓子があり、唐から伝来した製法によって団子や餅菓子が広まりました。平安時代には貴族の間で饗宴文化とともに発展し、江戸時代には庶民にも親しまれるようになりました。
和菓子には「五感を楽しむ」という理念があり、見た目の美しさ、香り、口当たり、そしてその背景にある季節感や物語も大切な要素です。
和菓子の種類と技法
- 生菓子:練り切り、羊羹、ういろうなど。日持ちせず、季節の表現に使われる。
- 半生菓子:日持ちするが、柔らかさも保つ。蒸し菓子、餅菓子など。
- 干菓子:落雁や煎餅など、水分を抜いて長期保存が可能。
- 調理技法:蒸す、練る、包む、型抜きなど。
初心者向け 和菓子10選(家庭で作れる簡単レシピ)
1. みたらし団子
材料(2人分)
- 白玉粉:100g
- 水:80ml
- 醤油:大さじ2
- 砂糖:大さじ2
- 水(タレ用):100ml
- 片栗粉:小さじ1
作り方
- 白玉粉に水を少しずつ加え、耳たぶ程度の柔らかさにこねて丸める。
- 沸騰したお湯に入れて、浮いてきたらさらに1分茹でて冷水にとる。
- タレを作る:鍋に醤油・砂糖・水・片栗粉を入れて加熱し、とろみが出るまで混ぜる。
- 団子にタレをかける。
📌ポイント
- タレは焦がさず、とろみをつけること。
2. あんこ入り最中
材料(2人分)
- 最中の皮:4枚
- 市販のこしあん:80g
作り方
- 最中の皮をトースターで軽く温める。
- あんを適量挟んで完成。
📌ポイント
- あんは詰めすぎない。皮のパリッと感を大切に。
3. どら焼き
材料(4個分)
- 卵:2個
- 砂糖:70g
- みりん:小さじ1
- 小麦粉:100g
- ベーキングパウダー:小さじ1/2
- 水:大さじ2
- 市販の粒あん:160g
作り方
- 卵と砂糖、みりんを混ぜ、小麦粉とベーキングパウダーを加えて混ぜる。
- 水を加えて生地を整え、30分休ませる。
- フライパンで小判型に両面焼く。
- 粗熱を取り、あんを挟む。
📌ポイント
- 生地は低温でゆっくり焼くとキレイな焼き色に。
4. 桜餅(関東風)
材料(4個分)
- 白玉粉:20g
- 薄力粉:50g
- 水:100ml
- 砂糖:大さじ2
- こしあん:120g
- 桜の葉の塩漬け:4枚
作り方
- 白玉粉を水で溶かし、薄力粉・砂糖を混ぜる。
- フライパンで丸く焼く。
- あんを包み、桜の葉で巻く。
📌ポイント
- 桜葉は塩抜きしすぎず、香りを残す。
5. 水ようかん
材料(4人分)
- 粉寒天:2g
- 水:300ml
- こしあん:200g
- 砂糖:50g
作り方
- 鍋に水と寒天を入れて火にかけ、完全に溶かす。
- こしあんと砂糖を加えてよく混ぜる。
- 型に流して冷やし固める。
📌ポイント
- あんをこしてから加えると滑らかに。
6. いちご大福
材料(4個分)
- 白玉粉:100g
- 水:120ml
- 砂糖:30g
- いちご:4個
- こしあん:100g
作り方
- いちごを洗ってヘタを取り、あんで包む。
- 白玉粉・砂糖・水を混ぜて電子レンジ600Wで2分加熱→混ぜて再加熱。
- 手に片栗粉をつけて求肥を4等分し、いちごあんを包む。
📌ポイント
- 求肥が熱いうちに手早く包むこと。
7. きなこもち
材料(2人分)
- 切り餅:4個
- きなこ:大さじ4
- 砂糖:大さじ2
- 塩:ひとつまみ
作り方
- 餅を焼くまたは茹でる。
- きなこ+砂糖+塩を混ぜて餅にまぶす。
📌ポイント
- 熱いうちにまぶすことでよく絡む。
8. うぐいす餅
材料(4個分)
- 白玉粉:100g
- 水:120ml
- 砂糖:30g
- こしあん:100g
- うぐいすきなこ:適量
作り方
- 白玉粉・水・砂糖を加熱して求肥を作る。
- あんを包み、うぐいすきなこをまぶす。
📌ポイント
- 優しく丸めて形を整える。
9. わらび餅(片栗粉ver.)
材料(2人分)
- 片栗粉:50g
- 水:250ml
- 砂糖:40g
- きなこ:適量
作り方
- 材料を鍋に入れて弱火で透明になるまで練る。
- 冷やしてから切り、きなこをまぶす。
📌ポイント
- とろみがつくまで絶えず混ぜる。
10. かしわ餅
材料(4個分)
- 上新粉:100g
- 熱湯:90ml
- こしあん:120g
- かしわの葉:4枚
作り方
- 上新粉に熱湯を加え、よくこねて4等分する。
- あんを包み、蒸し器で10分蒸す。
- 葉で包んで完成。
📌ポイント
- 蒸すことで生地がふっくら。
和菓子作りの心得(初心者向け)
- 素材選びを大切に(国産小豆、風味のよいきなこなど)
- 甘さ控えめが和菓子らしさ。
- 季節感を大切に。春には桜餅、夏には水ようかんなど。
- 形が不揃いでも手作りの味として楽しもう。