目次
🟨 はじめに
卵は和食において、主役にも脇役にもなる万能な食材。栄養価が高く、味付けや調理法で表情が変わります。今回は、和食の基本卵料理10選をご紹介。だしの使い方や火加減、ふんわり仕上げるコツなども併せて解説します。
🥚 和食の基本卵料理10選
① だし巻き卵
材料(2人分)
- 卵…3個
- だし汁…50ml
- 薄口醤油…小さじ1
- みりん…小さじ1
- 油…適量
作り方
- 卵を割り、だし・調味料を加えてよく混ぜる。
- 卵焼き器に油をひき、数回に分けて巻きながら焼く。
- 巻きすで形を整えると美しく仕上がる。
ポイント
- だしを効かせすぎず、卵の風味とのバランスを取るのがコツ。
- 弱火でじっくり焼くことで、ふんわり仕上がります。
② 茶碗蒸し
材料(2人分)
- 卵…2個
- だし汁…300ml
- 醤油…小さじ1
- みりん…小さじ1
- 塩…少々
- 鶏肉、かまぼこ、しいたけ、三つ葉…適量
作り方
- 卵とだしをよく混ぜて濾す。
- 器に具材を入れて卵液を注ぐ。
- 蒸し器で弱火で15〜20分蒸す。
ポイント
- 濾すことでなめらかな口当たりに。
- すが立たないよう、火加減は「弱火」でじっくり。
③ 卵とじうどん
材料(1人分)
- うどん…1玉
- 卵…1個
- だし汁…300ml
- 醤油・みりん…各大さじ1
- 長ねぎ…適量
作り方
- だしに調味料を加えて温め、うどんを入れる。
- 卵を溶き入れて軽く混ぜ、火を止める。
- ねぎを散らして完成。
ポイント
- 火を止めるタイミングがふわっと仕上げるコツ。
- 出汁が美味しいとうどん全体の味もレベルアップ。
④ 玉子豆腐
材料(2人分)
- 卵…2個
- だし汁…300ml
- 醤油…小さじ1
- 塩…少々
作り方
- 卵とだし汁を混ぜて漉す。
- 器に注ぎ、蒸し器で15分ほど蒸す。
- 冷やして好みでだしをかけていただく。
ポイント
- 茶碗蒸しよりも「冷やしていただく」前提で塩味を調整。
- 蒸し器の蓋は布巾で包むと水滴が落ちず、なめらかに。
⑤ 親子丼
材料(2人分)
- 鶏もも肉…150g
- 玉ねぎ…1/2個
- 卵…3個
- だし汁…150ml
- 醤油・みりん…各大さじ2
- 砂糖…小さじ1
- ご飯…2杯分
作り方
- だしで玉ねぎと鶏肉を煮る。
- 味がなじんだら、溶き卵を回し入れ半熟状で火を止める。
- ご飯にかけて完成。
ポイント
- 卵は2回に分けて入れると、トロッとした食感が出る。
- 鶏肉の下味をつけるとより深みが出る。
⑥ 玉子焼き(甘め)
材料(2人分)
- 卵…3個
- 砂糖…大さじ1.5
- 醤油…小さじ1
- 水…大さじ1
- 油…適量
作り方
- 卵に砂糖・醤油・水を加えてよく混ぜる。
- 卵焼き器に油をひき、数回に分けて焼いて巻く。
- 巻き終えたら巻きすで形を整えるとキレイに。
ポイント
- 砂糖多めの関東風。焦げやすいので火加減は中火以下。
- 卵をよく混ぜると甘みが均一に。お弁当にもおすすめ!
⑦ 半熟煮卵(味玉)
材料(4個分)
- 卵…4個
- 醤油…大さじ2
- みりん…大さじ1
- 酒…大さじ1
- 水…100ml
作り方
- 卵は沸騰したお湯で6分半茹で、すぐに冷水に取る。
- 調味料を鍋で煮立て、冷ましてから卵を漬け込む。
- 半日以上漬けるとしっかり味が染み込む。
ポイント
- 茹で時間で半熟加減が決まる。6分30秒が目安。
- 一晩漬けるとより美味しく。ラーメンやおにぎりの具にも◎
⑧ 卵雑炊
材料(2人分)
- ご飯…お茶碗2杯分
- 卵…2個
- だし汁…400ml
- 醤油…小さじ2
- 塩…少々
- 三つ葉や刻みねぎ…適量
作り方
- 鍋にだし汁と調味料を入れ、ご飯を加えて軽く煮る。
- 卵を溶き入れ、ふんわり固まり始めたら火を止める。
- お好みで三つ葉やねぎを散らして完成。
ポイント
- ご飯は一度水でさっと洗うと、さらっと仕上がる。
- 卵はあまり混ぜすぎず、ふんわり感を意識して。
⑨ 炒り卵(そぼろ用)
材料(2人分)
- 卵…2個
- 砂糖…小さじ2
- 塩…ひとつまみ
- サラダ油…小さじ1
作り方
- 卵を溶き、砂糖と塩を加える。
- フライパンに油をひき、中弱火で菜箸4本でかき混ぜながら炒る。
- 粒が細かくなったら火を止める。
ポイント
- お弁当や三色丼に便利。甘さ控えめ~しっかり甘めに調整可能。
- 菜箸4本で混ぜるとキメ細かく、見た目も美しく仕上がる。
⑩ 月見とろろ
材料(2人分)
- 卵黄…2個
- 山芋(長芋でも可)…150g
- 出汁…50ml
- 醤油…小さじ1
- 青ねぎ・刻み海苔…お好みで
作り方
- 山芋をすりおろし、だしと醤油を加えて混ぜる。
- 器に盛り、中央に卵黄を落とす。
- トッピングを散らして完成。
ポイント
- とろろは冷やして食べると、夏バテ防止にも◎
- 卵黄を割ってとろ〜り絡めて食べるのが醍醐味。
📝 卵料理を美味しく仕上げるコツまとめ
✅ 火加減を制する者が卵を制す。弱火・余熱を意識して!
✅ 出汁との相性で風味が決まる。和風だしの種類も使い分けてみて。
✅ 卵はあまり混ぜすぎないことで、コシや風味を残すことができる。
🍽 卵料理を和食の献立に組み込むポイント
- 甘い卵焼き or だし巻きは副菜として万能。
- 茶碗蒸しや雑炊は汁物・小鉢としても使える。
- 味玉や月見とろろはご飯の上にのせても美味しい。
卵料理の雑学と豆知識
- 卵は「完全栄養食品」として知られ、アミノ酸スコア100。
- 和食では出汁との組み合わせが重要で、卵の旨味を引き立てます。
- 茶碗蒸しや玉子豆腐は江戸時代から親しまれてきた定番。
🍱 和食献立に組み込みやすい構成例
- 主菜:親子丼 or 焼き魚
- 副菜:おひたし or 酢の物
- 汁物:味噌汁 ※和食の基本味噌汁10選|季節の具材とだしの取り方
- 卵料理:だし巻き卵 or 茶碗蒸し
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