🥢 和食に欠かせない「汁物」の世界
和食といえば味噌汁を思い浮かべる方も多いですが、日本の汁物文化はとても豊か。澄まし汁や吸い物、粕汁、けんちん汁など、地方ごと・季節ごとにさまざまな汁物が愛されてきました。
この記事では、「味噌汁以外」の美味しい汁物レシピを10選ご紹介します。
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1. 澄まし汁(すましじる)
特徴: かつお節や昆布だしをベースにした、透明感のある上品な汁物。
具材例: わかめ、豆腐、椎茸、湯葉、三つ葉
レシピ:
- だし(かつお+昆布)400ml
- 薄口醤油:小さじ1
- 塩:少々
- 具材を加えて一煮立ちし、火を止めてから三つ葉を添える。
2. 吸い物(お吸い物)
特徴: 椀物としての格調高い一品。祝いの席にも登場。
具材例: はまぐり、鯛、湯葉、柚子皮
🎌 レシピ:
- だし:400ml
- 薄口醤油:小さじ1/2
- 酒・塩:各少々
- 貝類や魚を軽く火入れし、香りを損なわないよう静かに仕上げる。
3. けんちん汁
特徴: 精進料理由来の野菜たっぷり具沢山汁。
具材例: 大根、里芋、人参、ごぼう、こんにゃく、豆腐
レシピ:
- ごま油で具材を炒め、だし(昆布+椎茸)を加える
- 醤油・酒で味を整える
- 豆腐はくずしながら加え、仕上げにねぎ
4. 粕汁(かすじる)
特徴: 冬の定番。酒粕を使ったコクのある汁物。
具材例: 鮭、豚肉、大根、人参、ねぎ
レシピ:
- だし+酒粕(溶かして加える)
- 味噌と塩で調味
- 食材はしっかり煮込んで、冷えた体を芯から温める
5. 赤だし(豆味噌仕立て)
特徴: 東海地方でよく飲まれる、濃厚な豆味噌を使った汁物
具材例: なめこ、豆腐、ねぎ
レシピ:
- だし(かつお+昆布)に赤味噌を溶かし入れる
- 沸騰させないように温めて完成
6. 白味噌仕立ての汁
特徴: 関西地方で親しまれている、甘みのある白味噌の汁物。お正月の雑煮などでも有名。
具材例: 丸餅、大根、里芋、にんじん、かまぼこ
レシピ:
- だし(昆布)400ml
- 白味噌 大さじ3(溶かして加える)
- 具材をやわらかく煮て、餅やかまぼこを加えて仕上げる
7. のっぺい汁(のっぺ汁)
特徴: とろみのある汁で、野菜と出汁の旨味が詰まった郷土料理。
具材例: 里芋、にんじん、ごぼう、椎茸、こんにゃく、銀杏
レシピ:
- 具材を一口大に切り、炒めてからだしで煮る
- 醤油とみりんで調味し、水溶き片栗粉で軽くとろみをつける
8. 豚汁(とんじる)
特徴: 具沢山で食べ応えあり。寒い季節の定番汁物。
具材例: 豚肉、大根、人参、ごぼう、こんにゃく、ねぎ
レシピ:
- 豚肉と野菜をごま油で炒め、だしを加えて煮る
- 味噌を溶かして仕上げ、仕上げにねぎをたっぷり
9. 玉子とじ汁
特徴: とろりとした卵がやさしい味わい。朝食や夜食にも。
具材例: 卵、三つ葉、豆腐、しらす
レシピ:
- だしを煮立ててから、薄口醤油・塩で調味
- 溶き卵を回し入れて火を止める
- 三つ葉やしらすを散らして完成
10. 冷やし汁(冷や汁)
特徴: 宮崎や埼玉などに伝わる夏の冷たい汁物。ご飯にかけて食べることも。
具材例: 味噌、きゅうり、しそ、みょうが、豆腐、ごま
レシピ:
- 焼き味噌をすり鉢でのばし、冷水やだしで溶く
- 薄くスライスした具材を加えて冷やす
- ご飯にかけて冷製汁ごはんとしても◎
📌 美味しく作るコツと四季の楽しみ方
- だしを丁寧にとるだけで味がワンランクUP
- 季節の野菜や魚を具材に取り入れて楽しむ
- 椀物は「香り」「見た目」「温度」が大切
📝 まとめ|汁物は食卓の要
味噌汁だけでなく、和食には多彩な汁物があります。
その日の料理に合わせて椀を変えることで、献立全体がぐっと豊かになります。
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