和食の基本冬の食材10選|旬を楽しむレシピと下処理のコツ

冬は体を温める根菜類や、脂がのった魚介類など、美味しさが増す食材の宝庫です。この記事では、和食に活かせる冬の旬食材を10品ピックアップし、それぞれの特徴や下処理のコツ、活用レシピをご紹介します。


冬の和食におすすめの旬食材10選


① 大根(旬:11月~2月)

特徴と下処理のコツ
冬に甘みが増す大根は、煮物やおでんにぴったり。皮を厚めにむいて、米のとぎ汁で下茹でするとアクが抜けて味がしみやすくなります。

おすすめレシピ:ぶり大根
【材料(2人分)】

  • ぶり切り身…2切れ
  • 大根…1/3本
  • 生姜…1かけ
  • 醤油・酒・みりん・砂糖・水…各適量

【作り方】

落とし蓋をして20〜30分煮含める。

大根は厚めに切り、下茹でしておく。

ぶりは湯通しして臭みを抜く。

鍋に材料と調味料を入れ、中火で煮る。


② 白菜(旬:12月~2月)

特徴と下処理のコツ
葉と芯で火の通りが違うため、部位を使い分けましょう。浅漬けや鍋、炒め物にも使える万能野菜です。

おすすめレシピ:白菜の和風ミルフィーユ鍋
【材料】

  • 白菜…1/4株
  • 豚バラ肉…200g
  • だし…500ml
  • 醤油・みりん・塩…各適量

【作り方】

火にかけて柔らかくなるまで煮込む。

白菜と豚バラを交互に重ねてカット。

鍋に立てて並べ、だしと調味料を注ぐ。


③ ごぼう(旬:11月~2月)

特徴と下処理のコツ
酢水にさらしてアクを抜きましょう。香りが強く、炒め物や煮物にぴったり。

おすすめレシピ:きんぴらごぼう
【材料】

  • ごぼう…1本
  • にんじん…1/2本
  • ごま油・醤油・酒・砂糖・白ごま…各適量

【作り方】

白ごまをふって仕上げる。

ごぼうとにんじんを千切りにする。

ごま油で炒め、調味料を加えて炒り煮する。


④ れんこん(旬:11月~2月)

特徴と下処理のコツ
シャキシャキからホクホクまで加熱方法で変化する。酢水につけて色止め。

おすすめレシピ:れんこんのはさみ揚げ
【材料】

  • れんこん…1節
  • 鶏ひき肉…150g
  • 醤油・酒・片栗粉・生姜…各適量
  • 揚げ油…適量

【作り方】

片栗粉をまぶして揚げる。

れんこんは薄切りにし、間に味付けした鶏ひき肉を挟む。


⑤ ほうれん草(旬:12月~2月)

特徴と下処理のコツ
茹でた後しっかり水気を絞ることで、味がぼやけません。お浸しや胡麻和えに最適。

おすすめレシピ:ほうれん草のおひたし
【材料】

  • ほうれん草…1束
  • だし・醤油・みりん…各適量
  • かつお節…適量

【作り方】

かつお節をのせて完成。

ほうれん草をさっと茹でる。

調味料と合わせて味をなじませる。


⑥ 長ねぎ(旬:12月~2月)

特徴と下処理のコツ
加熱で甘くとろける食感。青い部分はだし取りにも使えます。

おすすめレシピ:焼きねぎの味噌だれ和え
【材料】

  • 長ねぎ…2本
  • 味噌・みりん・砂糖・すりごま…各適量

【作り方】

  1. 長ねぎをぶつ切りにし、グリルで焼き目をつける。
  2. 味噌だれと和えて、香ばしい一品に。

⑦ 春菊(旬:11月~2月)

特徴と下処理のコツ
香りが強く鍋物に欠かせない存在。茎と葉は火の通りが異なるため時間差で加熱。

おすすめレシピ:春菊とえのきの胡麻和え
【材料】

  • 春菊…1束
  • えのき…1/2袋
  • 醤油・すりごま・砂糖…各適量

【作り方】

  1. 下茹でした春菊と軽く火を通したえのきを合わせる。
  2. 胡麻和えのたれで和えて完成。

⑧ 鰤(ぶり)(旬:12月~2月)

特徴と下処理のコツ
寒ぶりは脂がのって絶品。塩を振って臭みを取る「霜降り処理」がおすすめ。

おすすめレシピ:ぶりの照り焼き
【材料】

  • ぶり…2切れ
  • 醤油・みりん・酒・砂糖…各大さじ2

【作り方】

  1. ぶりをフライパンで焼き、焼き色がついたらタレを加える。
  2. タレを煮詰めながら絡めて照りを出す。

⑨ 小松菜(旬:11月~2月)

特徴と下処理のコツ
アクが少なく下茹でしやすい青菜。冷凍保存も可。

おすすめレシピ:小松菜と油揚げの煮浸し
【材料】

  • 小松菜…1束
  • 油揚げ…1枚
  • だし・醤油・みりん…各適量

【作り方】

  1. 小松菜はさっと茹でる。油揚げは湯通しして短冊切り。
  2. だしと調味料で煮るだけの簡単副菜。

⑩ 金時にんじん(旬:12月~2月)

特徴と下処理のコツ
京野菜の一つで甘く色鮮やか。おせちや紅白なますに最適。

おすすめレシピ:金時にんじんの含め煮
【材料】

  • 金時にんじん…1本
  • だし・薄口醤油・みりん・砂糖…各適量

【作り方】

  1. 面取りしたにんじんを下茹で。
  2. だしと調味料で弱火で煮含める。

まとめ|冬の旬を楽しむ和食の魅力

冬の旬食材は体を芯から温め、風邪予防や免疫アップにも効果的です。寒い季節ならではの「こっくり」「やさしい」味わいは、和食の真骨頂。旬の食材は栄養価も高く、コストパフォーマンスにも優れています。

春夏秋冬それぞれの季節のレシピもご紹介中です。ぜひ併せてご覧ください。